農家の目…お客さんの目…

百笑

2010年01月29日 09:26

ビニール張り終わらず
まぁ〜身体中筋肉痛なんで中休みって事で、県青協「全体研修会」にむかってます。



今月の“地上”(業界誌)にキャッチコピーをテーマに話がされてます。
地味〜に出ました、うちの『ふぞろいの巨峰たち』



ぶどうは自然受粉なのですが、天候やハウス内の気温等で未受粉果が発生します。結果、種が入らず良くてビー玉くらいしか大きくなりません

農家は単為結果と呼んで、下位等級扱いになります。また、これを薬品にて強制的に肥大させる方法もとられてきましたが、減農薬思考が進む中では時代に逆行する手法…

ある日、子供達に教えられました
出荷調整時に裂果や単為結果を落としてパックに集めてるのですが、子供らはその中から単為結果だけを選んで食べてました。
言うには「種がないし、これが一番甘いんょ」

…知っていました。
しかし、市場や農協の出荷基準では規格外と言う事で、いつの間にか“クズぶどう”と私たち自身も呼び、商品にならない農産物として扱ってしまいました。

私は、一生懸命育てた農産物を“商売”の物差しだけで選別している事を認識し、商品ではなく丹精込めて作った農産物としてお客様に届けなくてはと改心しました。

そこから産まれた訳あり作品『ふぞろいの巨峰たち』です
今では、“クズぶどう”も“つみ落とし”と呼び、お客様にも「“クズ”はありません」と言えるようになりました。



自分で自分の作品の価値を下げちゃいけませんね

関連記事